臨床心理学雑記

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職業倫理の七原則|公認心理師

公認心理師試験のためのノートです。

「命令倫理」と「理想追求倫理」

職業倫理には「命令倫理」と「理想追求倫理」がある。

命令倫理

「しなければならないこと」「してはならないこと」といった最低限の基準

理想追求倫理

専門家として目指すべき最高の行動基準

 

援助専門家のための倫理問題ワークブック

 対人援助職の倫理について重要な事項・分野をほぼ完全に網羅した体系的なテキスト&ワークブックの登場!カウンセラー、臨床心理士、医療、看護、福祉、教育、法曹などさまざまな対人援助専門職の方々に。

目次

職業倫理入門
個人としてのカウンセラー、専門家としてのカウンセラー
価値観
文化の多様性
クライエントの権利とカウンセラーの責任
守秘
境界の管理と多重関係
専門家としての能力と訓練
スーパーヴィジョンとコンサルテーションの倫理
理論と実践と研究の倫理
カップル家族療法の倫理
グループ・ワークの倫理
コミュニティ・ワークの倫理

 といったテーマが取り上げられているようです。

 

 

職業倫理の七原則

金沢(2006)による「職業倫理の七原則」

第1原則 相手を傷つけない、見捨てない。

第2原則 専門的な行動の範囲内で、相手の健康と福祉に寄与する

第3原則 相手を利己的に利用しない。多重関係を避ける

第4原則 一人ひとりを人間として尊重する

第5原則 秘密を守る。秘密保持。

第6原則 インフォームド・コンセントと相手の自己決定権の尊重

第7原則 全ての人を平等に扱い、社会的な正義と公正・平等の精神を具現する

 

臨床心理学の倫理を学ぶ

 

特に、「守秘義務(秘密保持)」と「多重関係の禁止」が重要になってくると思われます。

 

(性的)多重関係の禁止

多重関係とは、公認心理師とクライエントという関係だけでなく、職場の上司部下、学生時代の友人、商取引の関係、性的関係などの二重あるいはそれ以上の関わりを持ってしまうことです。

多重関係によって、公認心理師(カウンセラー)ークライエント関係に必要な中立性や客観性がそこなわれ、クライエントに害を与える恐れが生じます。

 

 

精神療法 巻:18 号

特集 性 治療者・患者間のセックス

Sexual Exploitation in Therapist Patient Relationship of USA and Japan. 著者:小此木啓吾  

 

Multiple relationships: Does the new ethics code answer the right questions?

Sonne, Janet L.
Professional Psychology: Research and Practice, Vol 25(4), Nov 1994, 336-343
 
Treating victims of therapist-patient sexual involvement.
Sonne, Janet L.; Pope, Kenneth S.
Psychotherapy: Theory, Research, Practice, Training, Vol 28(1), Spr 1991, 174-187