よろず覚え帖。

公認心理師試験についての覚書

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オペラント水準とは自発的に生じた行動の頻度ー公認心理師試験ふりかえり(問8)

ー第1回公認心理師試験(2018年)の過去問ふりかえりです。自分の勉強がてら。

 

問8は、

条件づけについて、正しいものを1つ選べ

という問題でした。

 

①貨幣やポイントを強化子とした条件づけを二次条件づけと呼ぶ。

二次条件づけ(Second Order Conditioning)は、高次条件づけとも呼ばれています。

一次強化子:エサや電気ショックなど、生得的な強化子。

二次強化子:生得的ではない二次的な強化子。

 

貨幣やポイントは、二次的な強化子になりうるから、これも正解なのではと思っていましたが、二次条件づけではなく「トークン・エコノミー法」という名称があるので間違いのようです。

 

USとの対呈示に使用されたCSは、1次性のCSと呼ばれ「CS1」と略されることもある。この1次性のCSと対呈示される別の新たな刺激は、2次性のCSと呼ばれる(CS2)。CS1とUSの対呈示による条件づけは1次条件づけと呼ばれ、1次条件づけをもとに形成される高次条件づけは2次条件づけ、2次条件づけをもとに形成される高次条件づけは3次条件づけと呼ばれる。

高次条件づけ | 学習心理学

と解説されていましたが、よくわからん。

 

② 古典的条件づけは、条件刺激と無条件反応の連合によって成立する。

古典的(レスポンデント)条件づけは、

「条件刺激」(ベルの音)

「無条件刺激」(エサ)

が対提示されることで生じます。

「無条件反応」とは例えば「唾液が流れる」ことですので、「古典的条件づけは、条件刺激と無条件反応の連合によって成立する(つまりベルの音と唾液が連合する)」のは間違いですね。

 

③ オペラント条件づけによる行動変容以前の行動頻度をオペラント水準 と呼ぶ。

オペラント水準(operant level)とは、オペラント行動(自発的な行動)の出現頻度を表す言葉です。

 

鳩がボタンをつつく頻度が、オペラント条件づけ前は1時間に1回だったのが、オペラント条件づけを行うと(ボタンをつつくとエサが出るように設定すると)、鳩は1時間に何十回もボタンをつつくようになります。

 

最初の「1時間に1回」の頻度を「オペラント水準」と言います。

この③が正解になります。

 

④ 連続強化による条件づけは、間歇強化による条件づけよりも消去抵抗 が強い。

強化スケジュールとはどのような頻度で強化子を与えるのかを示すもので、反応するたびに強化子が与えられるものは連続強化、強化子が特定の頻度で与えられるものは部分強化、または間欠強化と呼ばれる。

強化スケジュール | 学習心理学

 とあります。

一般に、間歇強化の方が、消去されにくいことが知られています。

ときどきスロットで「大当たり」する経験があるから、なかなかギャンブルを辞められないとか、「たまに優しくされるから」DV夫と離れられない、なんていうのも間歇強化と言っていいでしょうか。

 

 

⑤ 古典的条件づけにおいては、逆行条件づけは順行条件づけよりも条件反応の獲得が良好である。

呈示するCSとUSの順序によって大きく分けると順行条件づけ、同時条件づけ、逆行条件づけがある。順行条件づけはCSの後にUSを呈示する手続きで、同時条件づけはCSとUSを同時に、逆行条件づけはCSの前にUSを呈示する。

順行条件づけはさらに延滞条件づけと痕跡条件づけに分けられる。延滞条件づけはCSの呈示後、CSの消失前にUSを呈示する手続きで、痕跡条件づけはCSを呈示し消失させた後に時間をあけてUSを呈示する。

一般的にCRの獲得速度が速く強度が高いのは延滞条件づけで、その後に痕跡条件づけ、同時条件づけが続き、逆行条件づけはCRの獲得は困難である。

古典的条件づけに影響する要因 | 学習心理学

 とのこと。

ベルと同時にエサが出るか(同時条件づけ)、ベルの後にエサが出るか(順行条件づけ)、ベルの前にエサが出るか(逆行条件づけ)の違いですね。

最初にご褒美を与えられると勉強しないというアレですか。