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過去問解説: 問題「手続き記憶」:公認心理師国家試験

公認心理師

問題
運動技能、知覚技能及び認知技能に関わり、想起意識を伴わない記憶として、最も適切なものを1つ選びなさい。

選択肢

  1. 意味記憶
  2. 展望記憶
  3. 偽りの記憶
  4. 手続き記憶
  5. エピソード記憶

正解
4. 手続き記憶


解説

手続き記憶について

手続き記憶は、技能や手順を記憶するシステムで、特に運動や操作に関する記憶を指します。この記憶は「非宣言的記憶」の一種であり、日常生活で無意識に使用されることが多く、意識して思い出す必要がないことが特徴です。たとえば、自転車の乗り方やタイピング方法などが手続き記憶に含まれます。

他の選択肢の解説

  • 意味記憶:知識や概念に関する記憶(例:単語の意味や歴史的な事実)。
  • 展望記憶:未来に関する予定や意図を思い出す記憶。
  • 偽りの記憶:実際には体験していないことを誤って記憶する現象。
  • エピソード記憶:個人的な体験や出来事に関する記憶。

手続き記憶は、記憶の中でも技能に特化したもので、意識的に思い出すことが難しい反面、習慣的な動作に反映されるため、普段の行動に自然と組み込まれる点が大きな特徴です。


出典
令和5年5月に実施された第6回公認心理師試験の 午前問題第4問 ​。