よろず覚え帖。

公認心理師試験についての覚書

【スポンサーリンク】

公認心理師現認者講習会2018年

公認心理師の国家試験を受験するためにはいくつかのルートが設定されています。

 

shinri-kenshu.jp

 

実務経験5年以上の「現認者」は、「現認者講習会」を受講することで受験資格が得られます(区分G)。これは、公認心理師法施行後5年間に限られた特例措置です(法附則第2条第2項)。

 

平成30年の2月に現認者講習会を受講したので、その覚書を記しておきます。

 

 

<標準プログラム>には、4日間のコースと5日間のコースの二つがありますが、私は5日間コースを受講しました。

 

プログラムは次のようなカリキュラムから成り立っています。90分一コマの講義を一日4回受講しました。

 

公認心理師現認者講習会の注意事項

次のような注意事項について記された紙が手渡され、口頭でも念を押されました。

  • 受講番号による全席指定。これで出席を確認
  • トイレなどで離席する際は、スタッフに一声
  • 携帯電話、スマートフォンタブレット等の仕様は禁止(PCも)
  • 運営スタッフは運営に係る質問以外は回答できない

そのほかいくつかの注意書きがありました。

 

現認者講習1日目

Ⅰ 公認心理師の職責

Ⅱ 主な分野に関する制度③(教育)

Ⅲ 主な分野に関する課題と事例検討③(教育)

Ⅳ 主な分野に関する制度⑤(産業・労働)

400人規模の教室(教室もいくつもありました)にびっしりと並んで1日講義を聞くのは、なかなかの苦行でした。

理研修センターの講義の多くは、DVDによるものでした。「同じ質の講義を受講させる」という趣旨からすれば致し方ないのかもしれませんが、辛いものがあります。

事例検討などでは、近くの席の人たちとグループになって討議するという課題が課されました。

他の人と話ができるのはよかったですが、事例の内容は「発達障害についてわかっているかどうかを確かめているのだろうな」といったような内容のもので、「深く議論する」というものではありません。いろいろな領域で働いてきた人たちが一堂に介して討議するので、これも仕方ないでしょうか。

 

現認者講習会2日目

Ⅰ 精神医学を含む医学に関する知識①

Ⅱ 精神医学を含む医学に関する知識②

Ⅲ 精神医学を含む医学に関する知識③

Ⅳ 精神医学を含む医学に関する知識④

これは、大学病院の精神医学の先生何名かが講義をされました。ほぼテキストを読み上げるだけの先生もいれば、ご自分の関心や臨床についてお話ししてくださる先生もいました。テキスト読み上げだけだと、どうしても睡魔が襲ってきます。

 

現認者講習会3日目

Ⅰ 主な分野に関する制度①(保険医療)

Ⅱ 主な分野に関する課題と事例検討①(保険医療)

Ⅲ 主な分野に関する制度④(司法・犯罪)

Ⅳ 主な分野に関する課題と事例検討④(司法・犯罪)

保険医療分野の制度や課題、事例検討では、医療倫理、患者の権利、EBM、記録の管理などについて学びました。

 

司法・犯罪領域では、少年事件に関する法規や制度、犯罪被害者支援のことなどが主なトピックでした。

現認者講習会4日目

Ⅰ 主な分野に関する制度②(福祉)

Ⅱ 主な分野に関する課題と事例検討②(福祉)

Ⅲ 心理アセスメント①

Ⅳ 心理アセスメント②

福祉関係の講義では、児童虐待児童相談所のことなどについて学んでいます。

また、心理アセスメントでは、

といったことがテーマとなっており、個々の心理検査についてはそれほど深く取り上げられていませんでした。

 

現認者講習会5日目

5日目は次のようなカリキュラムです。

Ⅰ 主な分野に関する課題と事例検討⑤(産業・労働)

Ⅱ 心理支援①

Ⅲ 心理支援②

Ⅳ 評価と振り返り

毎日決まった席で受講して、同じ人たちと話し合うので、5日目ともなると「同じ釜の飯を食った仲間」といった共同体感覚が芽生えてきます。

最後なのがちょっと名残惜しい感じでした。

 

正直な感想として、講習会としてまだまだ工夫した方が良さそうなところはありましたが、何といってもまだ第1回目ですし、これだけの人数の受講生に一定の質のカリキュラムを提供するのは、運営者としてはかなり大変だったと思います。

 

現認者講習は、2019年からもあと4回はあるわけですから、今年の経験やフィードバックを踏まえて今後、改善されていくことになると思います。