『公認心理師現任者講習会テキスト』で取り上げられている「コンピテンシー・モデル」についてのノートです。
コンピテンシー・モデル
コンピテンシー(competency)とは、「能力がある」「資格」といった意味合いの単語で、ここでは「心理職に必要とされる様々な技能」を指しています。
「採用試験でコンピテンシー面接を行う」といったように、もともとは企業などで使われていた言葉ですね。
従来の心理学の訓練ではどの科目を何時間勉強したかといったカリキュラム重視だったが、訓練を受けた結果「どのような知識や技能を身につけたか」というコンピテンシーに重きを置かれるように変化してきたとのことです。
現任者講習はカリキュラムありきではないか、といった愚痴は置いておきましょう。
1)基盤コンピテンシー
2)機能コンピテンシー
3)職業的発達
という3つの次元があると紹介されています。
基盤コンピテンシー
- 専門家としての姿勢
- 反省的実践
- 科学的知識と方法
- 治療関係
- 文化的ダイバーシティ
- 他職種協同
- 倫理・法的基準と政策
機能コンピテンシー
- 心理的アセスメント
- 介入
- スーパーヴィジョン・教育
- 研究と評価
- 管理・運営
- コンサルテーション
- アドボカシー
テキストに掲載されていたのは、これ↓の訳ですね。
A Cube Model for Competency Development: Implications for Psychology Educators and Regulators