はじめに
公認心理師試験の合格を目指す方にとって、過去問やブループリントは重要な資料です。今回ご紹介するのは、ChatGPTの「GPTs」機能を使って、公認心理師試験対策に特化したオリジナルAIを作成する方法です。過去問やブループリントのアップロード、適切な指示や設定方法など、実践的な手順をステップバイステップで解説します。
最後に、実際に使える公認心理師試験対策AI botへのリンクを貼っておきます。
1. GPTsとは?
1-1. GPTsの概要
GPTsは、OpenAIが提供するChatGPTのカスタマイズ機能で、特定の目的に合わせたアシスタントを作成できます。たとえば、公認心理師試験対策GPTを作れば、試験に必要な用語や分野についての解説、過去問の演習など、特化したアシスタントとして学習サポートが可能です。
1-2. GPTsのメリット
- 過去問やブループリントの活用: 重要な知識をアップロードし、試験範囲を反映したアシスタントを作成できます。
- 初心者でも簡単に使える: 自然言語での指示により、プログラムの知識がなくても簡単に設定できます。
- カスタマイズ性: 試験対策の目的に合わせた設定ができ、過去問演習から学習スケジュールの作成まで、多機能な活用が可能です。
2. ChatGPTを利用してGPTを作成する準備
2-1. ChatGPTの有料プランに登録
GPTsを作成するには、ChatGPTの有料プラン(ChatGPT PlusやEnterpriseなど)に登録している必要があります。公式サイト(ChatGPT公式ページ)からプランを選択し、アカウントを作成して利用しましょう。
2-2. 必要な資料を準備する
試験対策に使用するための資料を用意しましょう。
- 過去問: PDF形式で過去の試験問題をまとめたファイル。
- ブループリント: 試験範囲や出題割合のわかる資料。
これらの資料は、ChatGPTの「知識」セクションにアップロードしておくことで、AIに参照させることができます。
3. 公認心理師試験対策GPTを作成する手順
3-1. GPT作成画面にアクセス
- ChatGPTのメニューから「Explore GPTs」を選択し、「Create a GPT」をクリックします。
- GPT作成画面が表示されるので、ここで名前や目的(例:公認心理師試験対策GPT)を入力します。
3-2. 過去問やブループリントを「知識」としてアップロード
GPTが試験問題やブループリントについて適切に応答するために、「知識」セクションに過去問やブループリントをアップロードします。
- 「知識」タブを開く: GPT作成画面にある「知識」セクションに移動します。
- 資料のアップロード: 「知識」に過去問やブループリントのPDFファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードします。
- 資料の要約や説明を追加: アップロードしたファイルについて簡単な説明を加えると、GPTが内容をより正確に理解しやすくなります(例:「これは過去5年分の公認心理師試験の過去問です」など)。
この手順でアップロードした資料は、GPTが回答する際に参照する「知識」として活用されます。
4. GPTの「指示」と「会話の開始者」を設定する
4-1. 指示の設定方法
「指示」セクションに、GPTが公認心理師試験対策にふさわしい応答をするよう具体的な指示を追加しましょう。
- 
過去問に基づいた解説を行う指示 - 「過去問に基づいて質問を作成し、解答後には解説も提供するようにしてください。」
 
- 
ブループリントを参照した指示 - 「ブループリントの内容に基づき、試験の出題割合や重要な分野について質問されたら説明してください。」
 
- 
学習プラン作成の指示 - 「公認心理師試験の出題範囲に合わせて、1ヶ月の学習計画を作成できるようにしてください。」
 
これらの指示により、GPTは試験対策に役立つ適切なアドバイスや説明を提供できるようになります。
4-2. 会話の開始者の設定方法
「会話の開始者」セクションでは、GPTがどのように自己紹介し、ユーザーとの会話を始めるかを設定します。たとえば、次のような開始文を設定します。
- 例1: 「こんにちは!私は公認心理師試験のサポートをするためのGPTです。過去問演習や試験範囲の解説、学習計画の提案など、試験対策に必要なサポートを提供します。」
- 例2: 「公認心理師試験対策アシスタントとしてお手伝いします。過去問についての質問や、ブループリントの範囲に基づいた勉強法など、お気軽にご相談ください!」
この設定により、GPTがユーザーに親しみやすくわかりやすい自己紹介を行い、スムーズにサポートを開始できるようになります。
5. GPTの動作を確認し、テストと調整を行う
5-1. テストの実施
作成したGPTが指示に従って適切に応答するか、いくつかの質問を投げかけて確認しましょう。
- 過去問を使った練習: 「過去問をランダムに1問出してください」などとリクエストして、応答内容が期待通りか確認します。
- ブループリントに関する質問: 「ブループリントで重要視される分野は何ですか?」などと尋ねて、正確な説明がされるかを確認します。
5-2. 調整
応答に不正確な点や改善の余地がある場合、「指示」や「知識」を追加・編集して調整します。これにより、GPTがユーザーの意図に合った回答を提供できるように仕上げていきます。
6. ChatGPTを使った公認心理師試験対策の効果的な活用方法
6-1. 日々の学習に取り入れる
作成したGPTを毎日の勉強に活用しましょう。
- 定期的な過去問演習: 「今日は発達心理学分野の過去問を出題して」といった指示を出して、自分の苦手分野を集中的に練習できます。
- 学習計画の管理: 1週間ごとの学習計画をGPTに依頼することで、試験日までのスケジュールを効果的に組み立てられます。
6-2. 試験直前の復習に役立てる
過去問を何度も繰り返して出題させることで、知識の定着や重要分野の復習が効率的に行えます。模擬試験形式でのトレーニングや、タイムトライアル形式で解答することで、試験当日のペース配分にも慣れていけます。
7. 注意点とGPTの活用上のコツ
7-1. AIの回答を鵜呑みにしない
AIが提供する情報は参考として活用し、正確性は他の信頼できる資料で確認するようにしましょう。特に過去問やブループリントの内容については、出典を確認して信頼性を保つことが重要です。
7-2. 個人情報の取り扱いに注意
学習履歴や個人の進捗データが含まれる場合は、GPTへの入力内容に個人情報を含めないようにし、守秘義務を尊重することを心がけましょう。
8. まとめ
GPTsを活用することで、公認心理師試験対策に特化したオリジナルAIを簡単に作成できます。過去問やブループリントの知識を持つGPTは、日々の学習から試験直前の追い込みまで、効率的に勉強をサポートしてくれるでしょう。この記事を参考に、ぜひ試験対策を充実させ、合格を目指してください!
9. 参考リンク
- ChatGPT公式サイト: https://openai.com/
- GPTs機能の詳細について: SkillUp AIブログ:GPTsについて
- 実際に作成した公認心理師試験対策AI botくん。
GPTを活用し、公認心理師試験の勉強を効率的に進めましょう。皆さんの合格を応援しています!
