臨床心理学雑記

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処理速度が高齢者における身体活動と遂行機能の関連性を媒介する

メモ。

 

処理速度が高齢者における身体活動と遂行機能の関連性を媒介する

Processing speed mediates the association between physical activity and executive functioning in elderly adults

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2022.958535

 

"本研究では、健康な高齢者の身体活動レベル、座りがちな行動、心肺機能のフィットネスと認知機能との関係を調査した。さらに、身体活動と実行機能および長期記憶との関連における処理速度の媒介的役割についても検討した。"

"MVPAと認知処理速度の間に有意な関連が観察された。同様に、実行機能および長期記憶に対するMVPAの有意な正の間接効果は、処理速度によって媒介された。また、MVPAレベルは高齢者の認知機能に差をつけ、身体活動群は処理速度、実行機能、言語能力において身体非活動群より優れていた。我々の結果は、MVPAレベルがより健康的な認知老化を促進するための重要なツールであるという文献に貢献するものである。"deepl翻訳

 

*中高強度身体活動moderate-to-vigorous physical activity; MVPA

 

認知機能は、WAIS-IIIやトレイルメイキングテスト、MoCA test、Wechsler Memory Scale などを使ったとのこと。なんでWAIS-III?

 

運動してる高齢者の方が認知機能が良好ってことか。それを媒介してるのが処理速度。本文の図を見たところの理解では、身体活動をしてても処理速度が低いと、良好な実行機能や長期記憶とは関連しないということらしい。

ちらり見なので、正確なところは本文をご参照ください。