臨床心理学雑記

最近は心理学・臨床心理学あたりの覚書

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医療ガスライティングに対処する

Dealing with Medical Gaslighting

How to be your own advocate in a medical setting


医療ガスライティングに対処する

医療現場で自分の味方になるには 


https://www.psychologytoday.com/intl/blog/navigating-cancer/202209/dealing-medical-gaslighting

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"「医療ガスライティング 」とは、医療上の懸念が否定されたり、最小限に抑えられたりする経験を表します。

有色人種と女性は、医療ガスライティングを経験する可能性が最も高いと言われています。

医療ガスライティングのリスクを減らすために、患者が医療現場で自分自身を擁護するためにできることがあります。"

 

"年をとると痛みがあるのは普通だと医者に言われた"


"最終的に診断されるまでに、5人の医師のもとへ行きました"


"癌になるわけがない、若すぎると言われました。"

 

ガスライティング(英: gaslighting)とは心理的虐待の一種で、被害者の言い分を認めなかったり、否定することで、被害者が自分の体験や記憶、認識に自信が持てなくなるようにする方法です。

もともと、イングリッド・バーグマンが主演した『ガス燈』という映画(さらにオリジナルは演劇)で、夫の心理的なDVによって妻が追い詰められていく様子に由来しています。

 

"研究では、認知的負荷が高い医師は、白人患者に比べ、黒人患者に鎮痛剤を処方する可能性が非常に低いことが明らかになりました。これは、黒人患者は痛みの閾値が高いという不正確な信念を反映しているのかもしれません。この不正確で偏った信念は健在です。2016年の研究では、調査した医学生の半数が、黒人患者は白人患者よりも疼痛閾値が高いと信じており、この信念によって参加者の治療推奨が変化したことがわかりました"

とのこと。

 

医療従事者が意図していなくても、ガスライティングは生じうるということですね。

 

新型コロナの後遺症やワクチンの副反応をめぐっても、同じことが起こっているのかも。