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公認心理師試験ふりかえり:問2「児童虐待における緊急一時保護」

公認心理師の合格発表も終わって、書類の手続きを済ませた人も多いかと思います。

模範解答も発表されているので、試験問題(過去問)を少しふりかえってみます。

 

問2は、

児童虐待について、緊急一時保護を最も検討すべき事例をつ選べ」

という設問でした。

① 重大な結果の可能性があり、繰り返す可能性がある。

② 子どもは保護を求めていないが、すでに重大な結果がある。

③ 重大な結果は出ていないが、子どもに明確な影響が出ている。

④ 子どもは保護を求めていないが、保護者が虐待を行うリスクがある。

⑤ 子どもが保護を求めているが、子どもが訴える状況が差し迫ってはい ない。

 という選択肢から一つを選びます。

 

「最も検討すべき」とありますので、「可能性」や「リスク」よりも「すでに重大な結果がある」ことの方が緊急性が高いのは明らかです。

「重大な結果」とは、

身体的な虐待やネグレクトにより生命の危機がある場合、また性的虐待などが想定されていると考えられます。

 

厚生労働省のサイトによると、一時保護の目的について、

一時保護の第一の目的は子どもの生命の安全を確保することである。単に生命の危険にとどまらず、現在の環境におくことが子どものウェルビーイング(子どもの権利の尊重・自己実現)にとって明らかに看過できないと判断されるときは、まず一時保護を行うべきである。

第5章 一時保護|厚生労働省

とあります。「緊急一時保護が必要か否かは、第3章通告・相談への対応及び、第4章調査および保護者・子どもへのアプローチとの一連の流れの中で判断しなければならない」とも書かれていました。

 

上記のページには、「一時保護決定に向けてのフローチャート」および「一時保護決定に向けてのアセスメントシート」もあります。

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www.mhlw.go.jp

 

ちょっと気になったので、厚生労働省のホームページの図表などを転載する場合の著作権についてもググってみました。出典を記載していれば、「複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用できます」とのことです。

利用規約|厚生労働省